中国語で「〜したい」の言い方ニュアンスまとめ
「歌を歌いたい」
「中国語が話せるようになりたい」
「この仕事を明日までに仕上げてもらいたい
など日常会話には様々な「〜したい」ということを伝えたい場面があります。単純な表現ですが、日本語の感覚で言った時に訂正されたりすると、よくわからなくなってしまいますね。シンプルだからこそ、伝えたいニュアンスを理解することでしっかりとした表現力が身につきます。今日は願望、意欲、希望などの意味を示す助動詞を使った表現を比べながら用例を見ていきましょう。
今回使う比べる助動詞はこの三つ。
1. 要(yào)
2. 想(xiǎnɡ)
3. 希望(xī wànɡ)
私は歌を歌いたい
- 我要唱歌(歌を歌いたい)
- 我想唱歌(歌を歌いたい)
- 我希望唱歌(歌を歌いたい)
なんとなくどれでも良いのかなと思ってしまいますが、それぞれ使われるニュアンスとシーンが異なります。例えばこんな場合
“要(yào)”は「強い願望や意欲・義務」など意味を表します。差し迫った時、目の前にあることなどに対して使います。そのため「我要唱歌」と言った時に相手に伝わるイメージとしては
wǒ yào chànɡ ɡē
(すぐに歌いたい時)我要唱歌! 歌いたい!
nǐ yào chàng gē ma
(カラオケで相手歌うことを勧める時)你要唱歌吗? 歌いたいですか?ところが否定文そのまま“不要”を使うとストレートな「いらない」や「~してはいけない」と禁止意味を持つので。好意で勧められた“要”の否定文は一般に“不用”などを使います。
xiè xie bú yònɡ
(歌うことを勧められて断る時)谢谢,不用了 (ありがとう、結構です)
助動詞“想(xiǎnɡ)”は「願望」の意味を表します。
想は将来的な願望を指します。今すぐにどうにかしたいというよりも未来の不確定なことを話す時に使われます。
wǒ xiǎnɡ chànɡ ɡē
(なんとなくぼんやりした願望をいう時)我想唱歌 歌いたいなwǒ xiǎnɡ qù chànɡ ɡē
(数日後などにカラオケに行きたいなと思いつつ)我想去唱歌 歌歌いに行きたいなwǒ bù xiǎnɡ chànɡ ɡē
(気分が乗らない)我不想唱歌 歌いたくない
助動詞希望(xī wànɡ)”は「希望」の意味を表します。
中国語の教材では初級に出てくる表現なので、よく使うかと思いきや、実は最初うまく使いこなすのが難しい表現です。英語でいうとWishに近いニュアンスがあると言えます。自分は客観的な立場で自分自身や他人、そして物事の状況にそうなってほしいという希望を込めて使います。そのため「我希望唱歌」は文法的には間違いではないのですが、なかなか聞く機会がありません。希望を使うならこれぐらいの夢を語るような時です。
wǒ xī wàng zì jǐ měi tiān dōu néng chàng gē ,zhè shì wǒ de mèng xiǎng
我希望自己每天都能唱歌,这是我的梦想
私は自分が毎日歌が歌えることを希望します。これが私の夢なんです。
「中国語を話せるようになりたい」はすぐにではなく、将来的な願望なので
wǒ xiǎng xué huì hàn yǔ
我想学会汉语 中国語が話せるようになりたい (学ぶ意味の”学”とできるようになるの”会”)
wǒ xiǎng shuō hàn yǔ
我想说汉语 中国語を話したい
wǒ xī wàng zì jǐ néng xué huì hàn yǔ
我希望自己能学会汉语 (私は自分が中国語を学んでできるようになりたいです)
ということで「中国語を話せるようになりたい」はすぐにではなく、将来的な願望なのでストレートに日本語にするとちょっと長い感じがしますが、中国語としては自然です。
また「この仕事を明日までに仕上げてもらいたい」は他の人に叶えてもらいたい願望なので希望を使うのが適切
wǒ xī wàng nǐ míng tiān néng wán chéng zhè fèn gōng zuò
我希望你明天能完成这份工作
〜までにということでそこまで訳さなきゃと思ってしまいますが、要は明日完成することを希望していますので、事実上は明日までという意味になります。
最初はあまり深く考える必要はありませんが、中級、上級とレベルが上がってきた時に、そう言えばニュアンス的にどうなのかなと気になった時にぜひ思い出してほしいと思います。
Tag:中国語